WSJT-X バージョンアップ ・・・ 本日の運用報告


2020年6月14日(


 


今日はパソコンにWSJT-X v2.2.1をインストールしました。
ちょっと苦労をしましたので参考になればと思い報告します。


 


まず、2.2.1ですが、以前のバージョンと比較して明らかな進歩が見られます。


利用者から見て一番大きいのは、15秒たつ前に受信が終わった段階で、結果が画面に出てくることです。


これによって、その結果をクリックすることで、次のタイミングの頭から返答を送ることが可能となり、時々発生していたに違いない、一回分の交信ロスが回避できるようになったと思います。


あと、日本語になりました。特に何も選んでいませんが、新しいバージョンでは表示が日本語になりました。もっとも英語好きな私は英語でもかまわないといえばかまわないところですが。


 


FT8を導入した際、旧バージョンのWSJTはネットを見て、最小限の設定でスタートし、以来、ほとんど修正して来ませんでした。ところが、今回のバージョンアップをしたことでいったん交信がうまくできない事象に遭遇しました。


 20200614_4.png


まず、スペクトラムスコープ上に非常にたくさんの交信が見えるのに、デコードされない現象が発生しました。音声の入力レベルが低すぎるのではないかとか、ケーブルの接続が悪いのではないか、などといろいろに悩んでいたのですが、結果は、本体ではなく、付属の「WSJT-X ワイドグラフ」の設定が不十分だったことになんとか気がつきました。


左下「Bin数/ピクセル4」となっているところ、ここが元は「ピクセル1」=デフォルト値だったため、周波数の上の方が打ち切りになって読み取れないという現象が生じていました。


FT8は周波数幅が3000Hzありますから、それが入る幅(少なくともピクセル4)を選ばないと、すべての交信がデコードできない、ということになります。


 20200614_5.png


さらに左下の入力レベルが真っ赤になるほど高くなる現象が続き、なんでこんなことになっているのかがわかりませんでした。


いろいろため数値に最終的に「マイクの入力レベルが高すぎる」ことに気がつき、パソコンの「設定」から「サウンド」「入力」と進んで、「デバイスのプロパティ」を選ぶことで最終マイクの入力レベルを調整できることがわかりました。50%位に設定することでcomfortableなレベルに受信レベルがなることがわかり一安心となりました。


 


なお、v2.2.1にはIC-9700が選択肢としてありますが、当局はこれを選ぶとIC-9700には接続ができませんでした。従来どおりIC-7300を選ぶとIC-9700につながります。なぜそうなのか、技術的なことは私にはお伝えすることができません。


また、v2.2.1は、WSJTを立ち上げると、連動しているIC-7610は自動的にスイッチが入ります。これも以前はなかった変化です。


 


今日はその調整にいろんなバンドでFT8に断続的に一日を通じて出ました。


7/21/50/144/1200と5バンドでFT8が合計20局と成立しました。途中ご迷惑をおかけした局もあったかなと思います。お詫びします。次回こそよろしくお願いします。


 


以上、詳しい方からみれば「なにをいっているんだ」、というような初歩的なことかと思いますが、もし、同じ悩みをお持ちなかたがいらっしゃったらご参考まで。



繰り返しですが、わずか数秒早くなったのは大きな進歩にわたしはおもえます。


 


 


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